ゲーテの名言散歩

ゲーテは83歳で亡くなるまで精力的に小説・詩集・戯曲を発表した人物です。文豪としてだけでなく地質学や植物学でも成果を残しました。現代にも受け継がれる作品を数多く残し、たくさんの名言も生み出した人物であるゲーテのプロフィールや名言についてご紹介します。

名言を残したゲーテのプロフィール

 

ゲーテは1749年ドイツのフランクフルトに生まれました。家庭は裕福で、教育熱心な父親と代々法律家を務める家系だった母親の元で育ちました。ゲーテを出世させたいという父親の意向を受けて大学で法律を学んだ後は弁護士となります。 しかし弁護士の仕事の内容に興味を失ったゲーテは文学活動に専念するようになり、1774年に小説「若きウェルテルの悩み」を発表したことで一気に名が知られることとなりました。その後も「エグモント」や「ヘルマンとドロテーア」などの作品を発表しています。 1794年頃から親交を深めたシラーとともにドイツ文学の古典主義時代を確立し、シラーが病気で亡くなるまで二人は互いに支え合いました。1788年頃から知り合いではありましたが、当初はお互いの作品に反感を持ち関係はよくありませんでした。親交を深めるようになったのは1794年の植物学会で言葉を交わしたことがきっかけだとされています。古典主義時代はシラーの死によって終わるとされるほど二人は仲が良く、現在もお墓は隣り合わせです。 ゲーテの一番の名作である「ファウスト」は着想から60年後の1831年に完成しました。止まっていた執筆を再び書くよう勧めたのはシラーであり、ゲーテは「シラーと出会っていなかったらファウストは完成していなかった」と語っています。 1832年に82歳で亡くなるまで作品を発表し続けたゲーテは現在も多くの人に愛されています。

ゲーテの名言

 

文豪として活躍したゲーテは多くの名言を残しています。人生について、恋愛について、知識についての三つに分けて具体的な名言を見ていきましょう。

ゲーテの名言:人生について

・涙とともにパンを食べたことのある人間でなければ、人生の本当の味は分からない。 悔しい思いや辛い経験はなるべくしたくないものですが、ただ楽しく生きるだけでは人生の大切さに気づくことはできません。悔しい思いも辛い経験も人生を豊かにする上で重要なことなのです。 ゲーテは作品を執筆している最中、病に襲われたり妻に先立たれたり辛い経験をたくさんしています。悔しい思いをして人生の意味を理解したからこそ、後世に残るような作品を作り上げることができたのでしょう。 ・あなたにできること、あるいはできると夢見ていることがあれば、今すぐ始めなさい。向こう見ずは天才であり、力であり、魔法です。 ゲーテが成功したのは行動し続けてきたからです。16歳で入ったライプツィヒ大学は結核とみられる病魔に襲われたことが原因で退学せざるを得ませんでした。しかしゲーテは勉学へ励むことを諦めず、自宅で療養した後にシュトラースブルク大学へ入学しています。 結果的に、シュトラースブルク大学で多くの友人を作り新しい視点を得たことが作品によい影響を与えることとなりました。 やりたいことがあるならば、迷っているよりとりあえず行動に移すべきです。行動した結果どうなるかはわかりませんが、自分にとって大事な経験となるでしょう。向こう見ずに行動できるのはパワーが溢れているからであり、周囲の人にとって魅力的にうつります。 ・自分自身を信じてみるだけでいい。きっと、生きる道が見えてくる。 人生をどう生きたらよいかわからず途方に暮れてしまうことはよくあります。そんなときはまず自分自身を信じてみましょう。道が見えてくると今後の生き方がわかります。

ゲーテの名言:恋愛について

 

・愛する人の欠点を愛することのできない者は、真に愛しているとは言えない。 結婚をすると相手のよいところだけでなく悪いところとも向き合わなくてはなりません。欠点に不満ばかり抱いていては結婚生活はうまくいかないでしょう。欠点まで愛してこそ、二人の関係は長く続くのです。さまざまな恋愛を経験してきたゲーテだからこそ紡げる言葉だといえます。 ・結婚生活はすべての文化の始めであり、頂上である。それは乱暴者をおだやかにするし、教養の高い者にとっては、その温情を証明する最上の機会である。 ゲーテは1788年にクリスティアーネ・ヴルピウスと恋人関係になり、1789年には子どもも生まれましたが籍は入れていませんでした。しかし1806年にフランス兵がゲーテの家に侵入した際、クリスティアーネと他の兵士がゲーテを救ったことがきっかけでようやく籍を入れたのでした。 自分のことを命がけで守ってくれた女性に対して、温情を証明する最上の機会ということなのでしょう。妻となったクリスティアーネは1816年に亡くなっています。 ・二十代の恋は幻想である。三十代の恋は浮気である。人は四十代に達して、初めて真のプラトニックな恋愛を知る。 最初で最後の妻と恋人関係になったのはゲーテが39歳のときでした。それ以前はさまざまな女性と恋愛をしてきましたが、いずれもうまくいっていません。20代の頃は友人の婚約者であるシャルロッテ・ブッフを好きになり、友人とシャルロッテの結婚式が近づくと自殺を考えるまで思いつめました。 20代の後半になると7歳年上の人妻シャルロッテ・フォン・シュタインに恋をします。夫との関係が冷めきっていたシャルロッテはゲーテとの関係を12年も続けました。ゲーテがイタリア旅行へ出かけたことをきっかけに破局し、クリスティアーネと出会うことになります。 二十代の恋は幻想、三十代の恋は浮気、四十代の恋はプラトニックというのはゲーテの人生がよく表れた名言といえるでしょう。

ゲーテの名言:知識について

・人は少ししか知らぬ場合にのみ、知っているなどと言えるのです。多く知るにつれ、次第に疑惑が生じてくるものです。 ゲーテは文豪として知られていますが、自然科学の研究でも成果を出しています。あらゆることに興味を持ち、知ろうとしたから成果を出すことができたのでしょう。知れば知るほど不思議な点が出てくるので「知る」ということはとても難しいことです。安易に知っていると言わないよう要注意です。 ・すべてを今すぐ知ろうとは無理なこと。雪が解ければ見えてくる。 本質を理解するのは大変なので、すべてをすぐに知ることはできません。雪が解ければ見えてくる、というようにゆっくり確実に知識を取り入れていくことが大切なのです。 ・不可能と思えることであっても、まるで可能であるかのように扱うことだ。 自分にはできない、不可能だと感じてしまうことはたくさんありますが、諦めてしまっては夢は叶いません。可能であるかのようにふるまうことで自信が出てくるのです。自信が出るとアイディアも湧きやすくなります。

まとめ

 

多くの経験をしてきたゲーテは、人生で学んだことを名言として残しています。実際にさまざまな経験をしてきたからこそ生まれた言葉であるため、現代の私たちの心にも響くのでしょう。 ゲーテは名言だけでなく数多くの小説や旅行記を生み出し、自然科学者としても活躍しました。人生の意味を考えながら、興味や関心を抱いたことに対してすぐ行動に移したことが成功の秘訣です。豊かな人生を生きるためにも名言を心に留めて、毎日を大切に過ごしていきましょう。

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